Excel VBAがゼッタイにわかる1日セミナーは、Excel VBA入門書のベストセラー(※)『Excel VBAのプログラミングのツボとコツがゼッタイにわかる本 』(秀和システム)の著者 立山秀利が講師を務めるExcel VBAの1日セミナーです。同書をテキストに、著者本人がやさしく丁寧に解説。シンプルで実践的なアプリケーションをプログラミングしながらExcel VBAを楽しく学べます。
※AmazonのExcel書のデイリーランキングで1位獲得
2012年 コンピュータ書上半期ランキングで総合7位(Excel書で2位)
2009年 コンピュータ書年間ランキングで総合6位(Excel書で1位)
ステップアップコースの詳細と特長
目指せ、脱・初心者!な方にオススメ
「ステップアップコース」は、Excel VBA(以下、VBA)初心者から、さらなるステップアップを目指す方向けのコースです。ご受講いただくための前提となるVBAの知識としては、Subプロシージャ、オブジェクトやプロパティやメソッド、Ifステートメント、For…Nextステートメント、変数、VBA関数であり、VBAの基本をほぼ習得している方が対象となります(ビギナーコース修了相当)。
本コースもビギナーコースと同じく、受講者様1名につき1台パソコンを用いて、実際にVBAを操作しながら学ぶハンズオン形式です。受講者には1日かけ、実際にご自分の手を動かしてVBAのプログラミングを行い、「販売管理」という実践的なアプリケーション(マクロ)を作成していただきます。プログラムを1行書いたら、実行させて動作を確認する。そして、意味を理解する――ステップ・バイ・ステップ形式で、「販売管理」をゼロから実際に作り上げていただきます。
実践力を身につけて、一歩先へ進もう!
本コースで作成する「販売管理」は、販売データから請求書を自動作成するマクロであり、仕事のシーンにより近いものとなっています。それなり規模のマクロをゼロから段階的に作り上げていく中で、ワークシートの操作や変数のより高度な使い方などを学んでいただきます。VBAのプログラミングでは、オブジェクト/プロパティ/メソッドとともに、Ifステートメントなどの条件分岐、For…Nextステートメントなどの繰り返し、そして変数をいかに適切に組み合わせられるかがカギとなりますが、そのケーススタディを体験していただきます。
あわせて、フォームも学びます。フォームとは、ワークシートとは別となる小さなウィンドウ上に、ボタンやドロップダウンなどの部品が設けられたものです。フォームは使いこなせるようになると、よりインタラクティブな操作が可能となるため、非常にニーズの高い機能です。本コースでは、その基礎を身につけていただきます。
▼本コースで作成するフォーム。ドロップダウンで選べる
さらにデバッグ機能も取り上げます。VBAでプログラムを書いていると、エラーは表示されないものの、自分の意図通りに動かないケースに多々遭遇します。これは記述したプログラムの処理手順に何らかの誤りがあるからです。その誤りを発見して取り除く作業は、特に初心者には至難の業です。しかし、VBEには誤りの発見を強力に支援してくれるデバッグ機能が搭載されています。この機能は、使えるかどうかで、目的のマクロの完成に要する時間が2〜3倍は違ってくるほど、非常に便利な機能です。特に、より複雑で規模の大きなマクロ(=より仕事で使えるマクロ)になるほど、その威力を発揮します。本コースでは、VBEのデバッグ機能の基本的な使い方を、ケーススタディを通じて身につけていただきます。
▼デバッグ機能の使い方の例
このようにステップアップコースは、ご自分の仕事でVBAを活かせるようになるための、実践的な力を強化できる講座となっています。
本コースで作成するアプリケーション「販売管理」
「販売管理」(※実際のxlsmファイルはこちらからダウンロードできます。)
請求書は雛形として、「請求書雛形」ワークシートがあらかじめ用意してあります。
「販売」ワークシートには、販売データが時系列で並んでいます。
[請求書作成]ボタンをクリックすると――
フォームが表示されます。ドロップダウンから、請求書を作成したい顧客名を選ぶと――
その顧客の請求書が自動作成されます。具体的に行っている処理は、まずは「請求書雛形」ワークシートをコピーして、名前をその顧客名に設定します。同時に、請求書の表の部分に、その顧客の販売データを「販売」ワークシートから抽出して転記します。さらにB6セルの宛名欄にその顧客名、E2セルに日付を入力します。
カリキュラム&学習内容
◆10:00〜11:00
- ワークシートを操作するWorksheetsコレクションの使い方を学びます。
- 「請求書雛形」ワークシートをコピーする機能を作成します。その中で、メソッドの引数の使い方を学びます。
- まずは対象とする顧客を固定した状態で、コピーしたワークシート名をその顧客名に変更する機能を追加します。
- ワークシートを常に最後尾にコピーをするようプログラムを変更します。
◆11:00〜12:00
- 引き続き対象とする顧客を固定した状態で、B6セルの宛名欄にその顧客名を入力する機能、E2セルに日付を入力する機能を追加します。
- 請求書の表の部分に、その顧客の販売データを「販売」ワークシートから抽出して転記する機能を追加します。その中で、変数のより高度な使い方を学びます。
◆12:00〜13:00 ※昼休み
◆13:00〜14:00
- 作成したプログラムが意図通り動かないケース(論理エラー)について、主な原因と対処方法の概略を学びます。その具体策として、VBEのデバッグ機能の概要とメリットを学びます。
- 午前中に作成したプログラムを用いて、VBEのデバッグ機能の使い方を学びます。具体的には、プログラムの処理の流れを追う方法、処理の途中で変数やプロパティの値を確認する方法を体験します。
◆14:00〜15:00
- 対象とする顧客を固定するのではなく、選べるようプログラムを変更します。
- フォームの基礎として、まずはVBE上でGUIツールを使い、フォームを作成する方法を学びます。具体的には、フォームの部品を追加し、文言やデザインを変更する手順になります。
- 作成したフォームをワークシート上に表示する方法を学びます。
◆15:00〜16:00
- フォームの練習として、コマンドボタンをクリックしたらメッセージボックスを表示するプログラムを書いて動かします。そのなかで、イベントプロシージャを学びます。
- フォームにドロップダウンを設け、選択肢を設定する方法を学びます。さらに、選んだ選択肢を取得する方法も学びます。その練習として、ドロップダウンで選んだ選択肢をメッセージボックスに表示するプログラムを書いて動かします。
- 「販売管理」に戻り、フォームのドロップダウンから顧客名を選び、その顧客の請求書を作成する機能を作成します。
◆16:00〜17:00
- ドロップダウンの選択肢を動的に設定する方法を学びます。さらにフォームを改造して、理解を深めます。
- 表の最終行を自動で取得できるよう機能を追加・変更します。
- Cellsによる相対参照を活用し、ワークシート上でのレイアウト変更に容易に対応できる方法を学びます。
(※この内容は進捗状況によっては割愛する場合がございます。ご了承願います)
丸1日かけて、これだけのカリキュラム&学習内容をこなせば、フォームを交え、デバッグ機能を駆使しつつ、仕事で使えるような実践的なアプリケーション(マクロ)がVBAで作れる力が身につくでしょう。どうぞお気軽にご受講ください!! 加えて、受講後もメールによるサポートサービス付き。疑問点等があれば、あとからいつでもお尋ねいただけます。
◇◇◇ 受講料は19,500円より。開催日程・場所および、お申し込みはこちら ◇◇◇
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